鎌倉市腰越の浜上山にある歯科医院、
ノイエデンタルクリニック院長の杉山です
よく患者さんから「一日何回歯を磨けばいいですか?」と
質問されますが、「他は適当にやっても、一日一回完璧に磨いてくれたらいいです」と
お答えしています
歯ブラシで綺麗に取り除いて欲しいものは、ずばり「プラーク」です!
プラークとはなんでしょう?
食べかすだと思っている方もおられますが、
「プラーク」は細菌の塊です!!プラーク1mgに10億個の細菌が存在します
透明に見える唾液1mgにすら1億個の細菌が存在するのです
まずは歯の表面にペリクルという唾液由来のたんぱく質の膜がつき、
それを足掛かりとして細菌が付着しプラークが形成されます
歯肉より上についたプラークは虫歯の原因となり
歯肉の中についたプラークは歯周病の原因となります
プラークは24時間かけて熟成され、まず歯肉の上のプラークが
唾液のカルシウム分と結合し白い歯石になり、続いて
歯肉の下のプラークが血液由来のカルシウム分と結合し黒い歯石になります
歯石になってしまうと、もう歯ブラシでは除去できません
裏を返せば24時間以内に一度でもきれいに取り除くことができれば、
歯石になるのにまた24時間の猶予ができるわけです
正しいブラッシングで取り除けるプラークは全体の70%、
フロスや歯間ブラシなどの補助器具の使用で20%取り除けるといわれています
なので、プラークを10%以下にすることを目標にブラッシング指導を行っています
当然家庭でプラークを完全に0%にすることは非常に難しく、残りを取り除くためには
歯科での歯石除去や機械を使った清掃が必要となります
患者さんが非常に頑張って歯を磨いてらっしゃるのはこちらとしても
承知してますが、「磨いている」と「磨けている」との間には高い壁があるのです
正しいブラッシング方法を覚えても慣れてくると自己流になる方がほとんどですので
随時指導してまいります